家庭の主体になるべきなのは親であり、子どもではありません。住まいでの過ごし方に、親の生き方が表われるのです。家に誰が何年住むかという視点からすれば、40代後半から50代前半で子育てが終るとすると、子どもが部屋を必要とする期間以上に、夫婦が2人で過ごす時間のほうがはるかに長いはず。平均寿命が延びたことによって、夫婦によっては30年以上2人だけの生活が続くわけですから、家族の核である夫婦の寝室を、住まいの中で最も大切な場所として考える方が、むしろ自然なのではないでしょうか。
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欧米では、リビングルーム、ダイニングルーム、そして夫婦の寝室を間取りの基本構成要素として考えます。特に寝室は重要な位置を占め、ベッドを入れてもなお余裕のある十分な広さを確保し、インテリアや照明を工夫し、シャワー室や洗面所、ウォークイン・クローゼットも隣接した位置に確保します。平面構成を見ても、いかに寝室回りに気を使い、そして充実しているかが一目瞭然です。