「家族の誰かが車椅子生活になったとしても対応できる家にしたい」と決断したとします。そうした場合の注意点とは何でしょうか。「1廊下幅は一.八メートル以に。」「2身障者用トイレの設置。」「3階段昇降機、あるいはホームエレベーターの設置。」「4上下式洗面、キッチンの設置。吊り戸の採用。」これらをすべて実現できれば文句なしというところですが、なかなかそうはいかないのが現状でしょう。ひとくちにいって、車椅子を使うには、かなり広い空間が必要だということです。たとえば、廊下の幅にしても、通常(九一〇センチ)の約二倍となります。身障者用トイレにしても、いくつかのタイプがありますが、どれも普通のトイレの三、四倍の面積が必要ですし、ホームエレベーターともなれば、専用スペースが不可欠です。しかし、あくまで将来対応できればよいのですから、これらの項目を念頭において、あらかじめ設計しておくことができるのです。つまり、新築したときには廊下を通常の幅にしておき、いざ車椅子となれば、そのとき幅を拡げることができるようにしておく。トイレにしても、当面、周りのスペースを物入れとして使い、将来、身障者用トイレがはいるようにすれば、問題ないわけです。「将来への想像力」とはこういうことを指すのです。また、費用の面でも、バリアフリー住宅の新築、改築に際して、助成金制度か拡充されてきたので、各自治体の建築課に相談するとよいでしょう。
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